脳外傷による後遺障害

遷延性意識障害と高次脳機能障害

脳外傷による後遺障害として、最も大きな問題となるのは、遷延性意識障害と高次脳機能障害の問題です。

遷延性意識障害というのは、脳に損傷を受けた後、自力で移動したり、食事したりできず、失禁状態で、眼で物を追うこともあるが認識ができず、声を出しても意味ある発言ができず、手を握ってなど簡単なことに応じることがあってもそれ以上意思疎通できないという状態が改善されないまま3か月以上継続した場合です(日本脳神経外科学会による遷延性意識障害者の定義参照)

高次脳機能障害というのは、記憶力が低下したり、話を理解できなくなったり、適切な言葉が思い出せなくなったり、感情のコントロールができなくなったり、空気を読めなくなったり、危険なことを危険と認識できなくなったりという、脳の高次機能に障害を生じることです。

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