腕の骨折による指の機能障害と変形障害などで2,077万円を獲得

右上腕骨頚部等骨折後の右手指の機能障害と右上肢の変形障害について、併合8級を取得し2,077万円を獲得した事例

腕の骨折による指の機能障害と変形障害などで2,077万円を獲得

右上腕骨頚部等骨折後の右手指の機能障害と右上肢の変形障害について、併合8級を取得し2,077万円を獲得した事例
後遺障害内容・部位 右上腕骨頚部骨折、右第5中手骨骨折
診断名・症状名 右上腕骨頚部骨折、右第5中手骨骨折、右上腕骨頚部骨折
後遺障害等級 右上腕骨頚部骨折に伴う右肩関節機能障害で10級10号
右第5中手骨骨折に伴う右第5指機能障害で13級6号
右上腕骨頚部骨折に伴う右上腕骨変形障害で12級8号を獲得し、併合8級
主な自覚症状 右肩を挙げるのが難しく、右上腕に違和感がある。右手指がうまく動かせず、感覚が麻痺している。

オールイズワンに後遺障害等級認定・示談交渉サポートを受ける前と
受けた後の違い

賠償項目 獲得金額
後遺障害慰謝料 830万円
逸失利益 1,017万円
合計額 1,847万円
※逸失利益は下記の通り評価されました。
基礎年収 3,823,943円(実収入)
労働能力喪失率 0% ⇒ 45%

ご依頼の経緯

交通事故により、右上腕骨頚部骨折、右第5中手骨骨折、右上腕骨頚部骨折
の傷害を負いましたが、通院7か月時点で相手保険会社から治療費の支払いを打ち切られ、その後の治療は事故とは因果関係がないと言われたことから相談、依頼された。

結果(後遺障害部分)

受任後、整形外科の診療録等を取り寄せ、医師とも面談して確認したところ、右上腕骨頚部骨折、右第5中手骨骨折、右上腕骨頚部骨折について、それぞれ後遺障害を獲得できることは明らかであったこと、また、まだまだ治療は不十分であったことから、その後も8か月間通院治療を続け、併合8級を獲得しました。また、示談交渉の結果、後遺障害部分で1,847万円の賠償金を獲得できました。

所感、争点

このところ、保険会社の払い渋りは交通事故被害者にとって深刻な問題となっています。保険のプロである保険会社から治療費はもう出せないし、今後の治療は事故とは関係ないと考えていると言われ、示談を迫られると、示談すべきかと思ってしまう方も多いと思います。その段階で弁護士の先生に相談しても、通院が終了して後遺障害が付いたら来てくださいと言われてしまうこともあるでしょう。

 

当弁護士法人では、他の事務所ではあまり手掛けていない後遺障害等級認定サポートを行っており、受任後適切な時期にレセプトとカルテを取り寄せ、それまでの入通院治療の内容を把握して後遺障害に関する見通しを立てます。また、必要とあらば、早い段階で主治医の先生とも協議し、後遺障害等級認定をより確実にするための準備を進めます。

 

本件でも、受任後の早い時期から後遺障害に関する意見を主治医の先生と共有し、通院終了時期の予測を立てながら、後遺障害診断書の記載方法について話し合いを繰り返しました。計3回の面談を経て出来上がった後遺障害診断書には、肩と手指の可動域に関する検査結果の記載は充実していましたが、その他の他覚所見に関する記載が何もありませんでした。そこで、他院での検査情報も提供して他覚所見を追記し、右上腕骨の変形癒合についても画像所見付きで追記していただきました。 

 

可動域についてさらに必要な情報を補充し、体裁も整えていただき、万を持して後遺障害等級申請を行った結果、併合8級を獲得しました。

本件では、可動域に関する後遺障害等級だけなら併合9級でした。右上腕骨変形癒合について12級を獲得した結果、等級は併合9級から併合8級に上がりました。9級と8級の慰謝料は140万円違いますから、右上腕変形癒合について12級を獲得できるかどうかにより賠償金に大きな差が出てきます。

このような継続的な取り組みを経て、後遺障害部分について1,847万円の賠償金を獲得することができました。