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埼玉・浦和 交通事故・後遺障害相談

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高次脳機能障害と嗅覚脱失の後遺障害部分の損害額として、8,083万円の認定を受けた事例

 相談者:40代男性/ 自動車整備士
 

後遺障害内容・部位
高次脳機能障害、嗅覚脱失
後遺障害等級
高次脳機能障害について5級、嗅覚脱失について12級の併合4級を獲得
主な自覚症状
短期記憶障害、左顔面神経麻痺、左顔面神経感覚障害、嗅覚脱失

当弁護士法人の後遺障害等級認定・示談交渉サポート受ける前と受けた後の違い

*下表の金額は後遺障害に関する部分のみ(傷害慰謝料等は別途獲得)

賠償項目 獲得金額
後遺障害慰謝料 1,670万円
逸失利益 5,737万円
合計額 7,407万円

※基礎年収 5,004,140円
※後遺障害慰謝料、逸失利益とは別に、介護費用も獲得しています。
※30%の過失相殺があったため、後遺傷害部分の獲得金額は上記7,407万円の70%(51,849,000円)でした。

ご依頼の経緯

ご依頼者は、事故で臭いが分からなくなり、人生がつまらなくなった。職場でも仕事がうまくいかず、事故の前とは全てが変わってしまった。これらを全て損害賠償の請求として訴えたい。
また、差し当たっては、今後の通院や検査、休業補償について、どうのようにすればよいのかと相談に見えました。

結果(後遺障害部分)

被害者の方は、事故直後、長時間意識を喪失され、脳挫傷の診断を受けておいででした。
お話を伺うと、事故後、仕事がうまくいかなくなった理由の一つに、記憶障害があることがわかりました。大事なことを忘れてしまい、職場の方とトラブルになったということでした。

また、その後のお話や、ご家族のお話から、ムッとする、怒る、イライラするなどの態度が事故前より顕著に増えていることがわかり、高次脳機能障害に典型的な易怒性の症状が見られることが明らかになりました。
とは言え、いずれの症状も、数多くの高次脳機能障害の被害者の方の中にあっては、さほど深刻とまでは言えない程度のものでした。

そこで、当弁護士法人では、神経心理学的検査(知能や記憶の検査)については、網羅的検査により、他の高次脳機能との比較において、記憶の点に支障が生じていることをハッキリさせる必要があると考え、ウェクスラーのインテリジェンススケールとメモリースケールを採用していいただくよう、脳神経外科の主治医の先生に打診しました

その結果、インテリジェンススケール(知能検査)により、言語性IQが低くなっていることが、メモリースケール(記憶検査)、言語性記憶の得点が低く、特に、耳から聞いたことに関する記憶力が、目で見たものの記憶に比べて弱くなっていることが分かり、これらを全て数値で表すことができました。

また、これらの点を、等級申請に使う、後遺障害診断書や医学的意見書といった書類に詳細に記載していただきました
さらに、ご家族にご記載いただく日常生活状況報告書にも、記憶力低下に関するエピソードをふんだんにお書き入れいただきました。

被害者の方は、本件事故で側頭骨を骨折されていました。他方で、上記のとおり、記憶検査を通じ、被害者の方が耳から聞いたことの記憶力が落ちていることが分かっっており、これは、側頭葉損傷と整合する症状でした。
そこで、側頭葉周辺の血流低下が見られる可能性は十分あるのではないかと考え、SPECT(スペクト)検査をしていただくよう主治医に打診しました
SPECT検査というのはCTの一種で、従来のCTでは表わせなかった血流量や代謝機能の情報が得られるため、機能が低下している部分の血流低下の立証に役立ちます。
果たして、左側頭葉の血流低下を認めるとの検査結果を得、後遺障害診断書に記載してもらうことができました

その後、症状固定期に至るまでの脳神経外科の医療記録の中に、高次脳機能障害について疑いを差し挟むような記述はないか、ネガティブな記述はないか、医師の診断にブレがないかを精査しました。
医師の診断上の迷いが記録に残っていると、訴訟で争われた時に、等級の格落ち繋がるリスクがある
からです。
もし何かあれば、何らかの手当をするところでしたが、特に支障となる記録はないと判断しました。
また、高次脳機能障害の程度について、主治医の先生に対し、こちらが5級程度と考えていることを伝え、医師の理解もその点について特段の齟齬がないことを確認しました

嗅覚脱失については、病院でアリナミン検査を行っていただきましたが、等級申請に欠かせないオルファクトメーターの検査もしていただくよう要請し、嗅覚がなくなっていることの医学所見を揃えました

以上の準備をもとに、等級申請を行ったところ、高次脳機能障害について5級、嗅覚脱失について12級を獲得し、併合4級の認定を受けることができました

その後、示談交渉に入り、上記の認定をもとに、さまざまの工夫を凝らした渾身の請求書面を相手に送りました。しかし、保険会社は当初、嗅覚脱失による逸失利益を全く認めようとはしませんでした。臭いが分からないからと言って、仕事ができなくなることなどないというのです。

4級の労働能力喪失率は、本来、92%ですが、嗅覚の点が評価されないと86%となり、損害額も800万円以上下がってしまいます
おまけに、慰謝料についても、当初は、示談では裁判基準の満額は出せないと譲らず、裁判基準よりも200万円近く低い金額までしか認めてきませんでした

しかし、被害者の方は、自動車整備士の仕事をされ、オイルやエンジンの焦げた臭いの嗅ぎ分けができなくなったことで、検査員としての重要な仕事ができなくなっていました。
その点を、当事者の陳述書で強く訴え、後遺障害全体との関係で諸処の主張を繰り出して交渉を繰り返し、逸失利益は4級の92%に基づき5,737万円を、後遺障害慰謝料は4級の裁判基準満額の1,670万円を損害として認めさせることに成功しました。

所感、争点

被害者の方は、事故後、資格試験にも合格された強者で、元々、IQの高い方だったようです。
しかし、それだけに、覚えたはずのことを忘れてしまうという事態を受け入られず、苦しんでおられました。

それだけに、何としても、後遺障害等級を獲得し、症状に相応しい損害賠償を受けていただきたいという一心で本件に取り組んできました。
当弁護士法人特有の医学的な取り組みが功を奏し、また、当事者様の早期解決のご希望に沿う示談解決により、裁判基準満額の慰謝料と逸失利益を獲得することができました。

これに加え、脳神経外科の主治医の先生から、照会回答書の形で介護に関するご意見書を頂戴し、これに基づき介護費用を請求し、微額ではありますが、その取得に成功しました。
被害者様には、「青木先生、すごい!」とお喜びいただき、私もホッと胸を撫で下ろしました。

後遺障害等級は、症状が残っていても、当たり前には認定されません。
高次脳機能障害は、被害者ご本人も、そのご家族も、一生涯悩まされる問題であるにも拘らず、等級評価を受けにくいという傾向が非常に強い領域です。
是非とも、高次脳機能障害に関する医学的問題に通じた弁護士に依頼する必要があります。

また、示談交渉についても、上位の等級となると、金額が大きくなることもあり、保険会社は簡単には裁判基準満額を認めてはきません。
特に、嗅覚脱失の点については、臭いが分からないからといって仕事ができなくなるわけではないと、その部分の逸失利益を認めてこない場合がほとんどです。

後遺障害慰謝料についても、なかなか裁判基準満額までは認めてきません
多くの弁護士は、裁判基準の80%の慰謝料とか、嗅覚脱失による逸失利益を除いた金額で示談します。本件で、そのような示談をしてしまうと、損害額レベルで約1,000万円違ってきてしまいます

したがって、弁護士によっても、示談金額は大きく異なります。示談交渉を徹底的に行う弁護士に依頼されるべきです

当事務所の交通事故解決実績の一覧

以下では、当事務所で解決した最近の事例について、その一部をご紹介させていただきます。

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