解決実績

顔の傷について9級を取得し、1,144万円の慰謝料・後遺障害逸失利益を獲得した事例

顔の傷について9級を取得し、1,144万円の慰謝料・後遺障害逸失利益を獲得した事例

顔の傷について9級を取得し、1,144万円の慰謝料・後遺障害逸失利益を獲得した事例

顔の傷について9級を取得し、1,144万円の慰謝料・後遺障害逸失利益を獲得した事例
後遺障害内容・部位 顔面外貌醜状
診断名・症状名 頭部顔面挫傷、鼻骨骨折
後遺障害等級 9級
主な自覚症状

オールイズワンに後遺障害等級認定・示談交渉サポートを受ける前と
受けた後の違い

賠償項目 獲得金額
後遺障害慰謝料 690万円(裁判基準)
後遺障害逸失利益 1,151万円(裁判基準超)※1
傷害慰謝料 180万円(裁判基準)※2
主婦の休業損害 95万円(裁判基準超)※3
その他 51万円
合計額 2,167万円(裁判基準超)
(45%過失認定事案のため、取得額は1,144万円)
※1裁判上、顔に傷を負われた事案において家事労働についての後遺障害逸失利益の認定を受けることは、極めて困難です。
※1基礎年収  3,559,000円(女性の平均賃金)
※2通院頻度はかなりまばらでしたが、通院期間分満額を少し上回る金額で決着しました。
※3逸失利益同様、認定を受けるのが難しいポイントですが、家事労働分の休業損害の認定がなされました。

ご依頼の経緯

被害者は女性の方で、顔に傷を負われたことにより、心にひどい傷を負われていました。しかし、被害者の方は、裁判所にまで持ち込んでご自身の顔の傷について語ることを希望しておられませんでした。

被害者の方の心の傷を形にするためには、何としても後遺障害等級の認定を受け、裁判基準での示談解決に繋げる必要があると弁護士は判断しました。

オールイズワンでは、自賠責保険の調査手続にも立会をさせていただきました。その際、被害者の方の顔の傷について、眉間と鼻背に3cmずつ刻まれた手術線上痕について、合計5cm以上の線上の傷であること、及び、人目につく程度以上のものであることを調査員の方にしっかりとお伝えしました。その結果、無事、9級の認定を受けることができました。

結果(後遺障害部分)

自賠責保険の調査事務所は、顔の傷について等級の認定の是非を決めるために、面談の機会を要求してくることが多くありますが、面談の機会が制度的に保障されているわけではありません。

特に、顔の傷について、後遺障害9級の認定をうけるためには、顔面部に5cm以上の線状痕が残ることだけでなく、それが人目につく程度以上のものであることが要求されます。

そこで、人目につく程度以上のものであることをどのようにアピールするかが一つのポイントとなります。写真を添付して伝えていく方法もありますが、本件では、傷の部分の変色等はなく、凹凸感は、写真だと今ひとつ伝わりにくいものでした。

そこで、等級申請に際し、等級認定にあたっては面談をされるよう要求しておきました。そして、調査事務所に面談に赴き、調査員の面前で人目につく以上の傷であることを伝える方法を採りました。本件では、この方法が非常に有効でした。

示談交渉の経緯

顔の傷のせいで仕事ができなくなったかどうかと言う判断について、日本の裁判所は極めて冷たい態度をとります。9級の後遺障害等級がついた場合、裁判所の基準では、事故前より35%分の仕事ができなくなったと考えるのが相場とされています。

顔の傷については、仕事の種類により、顔の傷の影響が大きいと言えるような場合に限り、20%程度仕事ができなくなったと認められれば大成功というのが一般的な相場とされています。

特に、家事労働については、顔の傷で家事ができなくなるという認定がなされた例は極めて少なく、本件でも、当事者の方に対し、厳しい見通しを語らないわけにはいきませんでした。

他方で、被害者の方は女性ですので、顔の真ん中に残された線状の傷に、心を深く傷付つかれていました。

事務職の仕事では受付を任されていたとても明るい女性でしたが、事故後はその明るさは失われ、何より顔の傷は、文字どおり会社の顔である受付の仕事に直接的な影響を及ぼすものでした。家庭生活においても元気印が信条であった被害者の方に生じた変化は筆舌に尽くしがたいものでした。

そこで、顔の傷について、家事労働能力の減少を認めた希少な裁判事例やその他の大きな労働能力喪失を認めた事例を引き合いに出し弁護士は保険会社との交渉にのぞみました。

本件の顔の傷の位置や形状からして、もし裁判となれば高い労働能力喪失率の認定が予測される事案であること、増額慰謝料の認定可能性も極めて高いことを根気強く主張し続け交渉した結果、裁判を経ずして後遺障害逸失利益1,151万円の認定を受けることに成功しました。

所感、争点

本件は、顔の傷の後遺障害事案であり、裁判所では後遺障害逸失利益の認定について、しばしば後ろ向きの認定がなされます。そのため、賠償金の獲得において非常にリスクの高い領域の問題を孕んでいました。

そこで、自賠責保険の手続で確実に9級の認定を得て、後遺障害逸失利益の認定を受けた上で示談解決を図ることが理想の事案でした。本件では、その解決構想がズバリとハマり、被害者の方にも大変お喜びいただくことができました。

オールイズワンは交通事故で顔の傷を負った被害者を一人でも多く救済したい

オールイズワンでは、交通事故で顔の傷を負われた場合、後遺障害について徹底的にこだわって、被害者の方にスッキリしていただける解決を目指しています。

顔の傷があるからと言って、手足が動かなくなった方々と同じように仕事ができなくなるわけではないかもしれません。しかし、顔に傷が残ることほどショッキングな出来事が、そうはないこともまた事実ではないでしょうか。

オールイズワンでは、顔の傷について後遺障害9級の認定実績を数多く残しており、また、その後の示談交渉や紛争処理センター・裁判所での事案解決において、ことごとく後遺障害逸失利益の認定を得てきております。

不慮の事故により大切なお顔に傷を負われ、悲しい思い、悔しい思いに押し潰されそうになったら、まずはオールイズワンにお電話下さい。その思いが少しでも吹っ切れて、明るいあなたを取り戻していただけるよう、当弁護士法人が最大限のサポートをさせていただきます。