後遺障害診断書ができあがったら、そのまま等級申請に出せば良い?

後遺障害診断書ができあがったら、そのまま等級申請に出せば良い?

結果的には、そのまま出せば良いこともありますが、事前に専門家のチェックを受けた方が良いでしょう。でも、専門家って誰?と思う方もいるかもしれません。そもそも、主治医の先生が専門家では?と思いませんか?

 

勿論、後遺障害診断書は、医師でないと書けないものですし、主治医の先生は医学の専門家です。また、整形外科の医師であれば、後遺障害診断書の作成には慣れている方も沢山いらっしゃいますが、後遺障害の問題についてはよくご存じない先生が多数派です。

 

この点は、意外に思う被害者の方も多いと思います。しかし、よく考えてみて下さい。後遺障害の等級認定を受けるには、等級認定機関の審査基準をクリアしなければなりません。ということは、同じ症状でも、審査基準に沿った診断や、審査基準に沿った検査結果が出ていれば、自ずと等級は認められやすくなるのです。

 

まして、万が一、訴訟になる可能性があることまで考えると、裁判所がどういう目で後遺障害診断書を見るのかがわからなければなりませんが、これはまさしく弁護士の専門領域です。

 

これまで、交通事故損害賠償の世界では、後遺障害診断というものが、医師と法律家の間に落っこちてしまっていました。この問題を扱うべきは、訴訟になった場合のことまで見据えた発想をすることができる弁護士です。後遺障害診断書の役目は、損害賠償を得ることなのですから。

 

是非とも、弁護士による後遺障害診断書作成サポートを受けて、正しい等級認定を得て下さい。そうでなければ、被害者の権利は実現されません。